OBSに入力したマイクの声がこもる時の原因と対処方法

OBSにマイクから取り込んだ声がこもる場合の対処方法を紹介します。

音がこもる原因は以下の4つです。

  • アタックタイムが小さすぎる
  • 低音を強調しすぎている
  • 音声ビットレートが適切じゃない
  • ノイズ抑制が強すぎる
  • マイクの性能が低い

1つずつ見ていきましょう。

もくじは右下にもあるよ

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アタックタイムが小さすぎる

アタックタイムが小さすぎる

アタックタイムはコンプレッサーのステータスです。

「声が入力されてから何ミリ秒後にコンプレッサーをかけ始めるよ」という意味です。

画像では「6ms」となっています。

しきい値よりも大きな音が入力されると6ミリ秒後にコンプレッサーがかかります。

言葉は、子音が先に発生して、後から母音が発生します。

「さ」という音は、歯と空気が擦れる「s」という音の後に、のどから発生する「a」が鳴って「さ」と聞こえます。

子音は高音域です。

つまり、子音が聞こえないと低音成分が強くなりこもって聞こえます。

アタックタイムが小さいと子音の段階で音がつぶれます。

聞き手が子音を認識する前にコンプレッサーがかかっている状態です。

子音が聞こえないから「こもっている」と認識させてしまいます。

「さ行」をできるだけ歯擦れ音を小さくして言ってみてください。

「さしすせそ」よりも「あいうえお」に近くなります。

キレが悪く、活舌が悪く、こもっている感じがわかると思います。

諸悪の根源は、アタックタイムのデフォルトが「6ms」になっていることです。

小さすぎます。OBSを呪いましょう。

アタックタイムは「20ms」から調整します。

「わっ!」と大きな声を出してみて、こもるなら大きくします。

音量がうるさいと感じたら小さくします。

よくわからなければ「20ms」から動かさずに他の調整を先に行ってください。

低音を強調しすぎている

イコライザーなどで低音を強調しすぎている場合があります。

また、マイクと口の距離が近いと低音が強くなります。

どちらも低音が強くなりすぎていてこもる原因です。

人の耳は音質を周波数ごとの音量バランスで捉えられます。

低音が強すぎると中音・高音が相対的に小さく聴こえます。

極端になると子音や空気の摩擦音、倍音成分が聞こえづらくなります。

これが”こもる”という状態です。

高音質を狙うならバランスが大事です。

まずはイコライザーから見ていきます。

イケボを目指しておかしなことになっていないか確認しましょう。

これはやりすぎです▼

これはやりすぎです▼

低音域の音量を上げるだけでは低音が強く響く音質を実現できません。

中~高音域の活舌を確保して、エッジを効かせる必要があります。

また、音の密度も重要です。

密度はマイクの性能にも頼ることになります。

改善するには低音を少しずつ下げてちょうど良いポイントを探しましょう。

おすすめは「毎日1~3dBずつ動かして配信する」という方法です。

短時間で最適なポイントを見つけるのは難しいです。

時間を置いて聴き直すことを繰り返すと確実に良い音質に近づきます。

また、マイクとの距離が近いほど低音が強調されます。

口に当たるようなら近すぎです。

数cm離すだけで音質が大きく変わります。

イコライザーやマイクとの距離は難しい設定です。

  • 小さく動かすこと
  • 時間を置いて何度も確認すること

ちょっとずつ変えながら、数日かけて最適なポイントを探しましょう。

音声ビットレートが適切じゃない

音声ビットレートが適切じゃない

[引用元:YouTubeヘルプ]

配信サイトが推奨するビットレートに合わせましょう。

上げ過ぎも、下げ過ぎも音質劣化の原因になります。

音声ビットレートが低すぎると音の解像度が低くなります。

ロボットのような音声になることが多いなら低すぎです。

子音が聞き取りづらくこもっているようにも聞こえます。

音声ビットレートが高すぎると音割れすることがあります。

音割れは子音が聞き取りづらくなるため、こもっているようにも聞こえます。

「ビットレートが高い = 音質が良い」は間違いではありません。

しかし、それを実現するほどインフラが整っていない場合があります。

インターネットや配信サイトの問題です。

諦めて推奨値に合わせましょう。

  • YouTubeは推奨128Kbps
  • Twitchは推奨128Kbps、最大320Kbps

せっかく公式が推奨してくれているので、推奨がおすすめです。

配信サイトごとのビットレート推奨値は以下の記事を参考にしてください▼

ノイズ抑制が強すぎる

ノイズ抑制を強くかけすぎると、声まで音を削られて音質が悪くなります。

電池式の小型のラジオのようにスカスカな音になります。

痩せた音は聞き手によっては「こもっている」と感じる場合もあります。

小さなノイズを妥協するのが1つの解決策です。

ノイズ抑制を弱くしましょう。

自動調整の場合は問題ありません。

マイクの性能や、接続方法・他の設定が正しい場合はこれで解決します。

解決しない原因として一番多いのは「ゲインが足りなくてノイズが大きいこと」です。

ゲインが足りないと相対的に電気ノイズが大きくなります。

ノイズ抑制を強くかける必要があるため音が痩せてこもります。

ダイナミックマイクを使っている場合に良く起こります。

オーディオIFのゲインでは足りていない状態です。

OBSで音声フィルタ無しの状態でクリップする程度には音量が欲しいです。

ゲインが足りないなら、マイクプリアンプを使うと解決します。

安いもので十分なので導入しましょう。

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マイクの性能が悪くノイズがひどい場合は、何をやっても解決しません。

マイクを交換しましょう。

こちらを参考に、ゲーム実況に適しているマイクを選んでみてください▼

マイクの設定が正しいことも確認してください。

ゲイン調整から音声フィルタまですべて解説したので参考にしてください▼

間違った情報

「音がこもること」と「音声フィルタの順番」は大きな関係ありません。

中~高音域が確保できていれば大丈夫です。

ただし、正しい順番の方が音質は良くなります。

また、「音声ビットレートを上げれば音質が良くなる」というのも限度があります。

インフラに合わせた推奨値を使うのが最適です。

インフラが向上したらビットレートを上げられます。

しかし、視聴者側に需要が無いのでここ5年以上仕様が変わっていません。

※HDR配信みたいに明確な違いが出れば良いですが…

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