ゲーム実況の著作権を解説！ルールを守って配信しよう

このページでは、ゲーム実況を配信したい方へ、守るべき著作権ルールについて詳しく解説します。

まとめ：配信前に必ずゲームごと最新ガイドラインを確認し、ルールを守ろう！

この記事でわかること

1. 配信前のガイドライン確認が重要
2. 音楽はJASRACで配信管理されているか確認
3. 有名ゲーム制作会社12社の許可一覧

配信するゲームのガイドラインを調査をしてくれた方は、コメントにゲームのタイトルとガイドラインのURLを貼り付けてもらえると嬉しいです！

ゲーム実況は著作権侵害になる可能性があるけど、応援してくれる会社もある！

著作権によるゲーム実況動画の配信禁止には、複数のパターンがあります。

また、すべてが禁止されているわけではなく、会社が配信者を応援している場合も少なくありません。

ここでは、5つの配信禁止パターンと、配信者を応援している事例として任天堂にフォーカスして、詳しく説明します。

著作権による5つの配信禁止パターン

ガイドラインによって禁止される行為は以下の5パターンです。

• 配信完全禁止
• スパチャや投げ銭の禁止
• ゲーム内のムービーのみ配信禁止
• 発売日前の作品の内容公開禁止
• ゲーム内の曲の配信禁止

「禁止」と書かれていますが、「収入を得る権利が著作権者にある」として、収益没収になる場合もあります。

配信を応援しているゲーム制作会社もある！

例えば、任天堂のガイドラインでは、

「任天堂は当社が創造するゲームやキャラクター、世界観に対して、お客様が真摯に情熱をもって向かい合っていただけることに感謝し、その体験が広く共有されることを応援したいと考えております。」

「適切な動画や静止画の共有サイトに投稿（実況を含む）することおよび別途指定するシステムにより収益化することに対して、著作権侵害を主張いたしません。」

引用元：ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン

とあり、ガイドラインに従うのであれば、配信活動を応援すると明言しています。

上記は一部の引用です。必ずご自身でガイドラインを読み込んでください。

ルールだけでなく、任天堂の意思や熱意を尊重して配信させてもらいましょう。

配信許可の確認方法｜許可の取り方

最も大事なことは、配信するゲームに関する著作権のガイドラインをご自身で確認することです。

時代とともにガイドラインの内容も変わります。以下のような考え方だと、無意識に著作権を侵害して、迷惑をかけてしまう可能性があります。

古い情報や、二次的な情報ではなく、配信する直前に各ゲーム制作会社の公式サイトで確認しましょう。

著作権に関しては、公式ガイドラインがすべてです！

配信についてのガイドラインが無かったり、ガイドラインの内容に疑問がある場合は、直接問い合わせて聞いてみましょう。

答えてもらえない場合は、ガイドラインの範囲内で配信をします。

ガイドライン自体が無い場合は、配信に使わない方が無難です。

ゲーム以外の著作権

サムネイルの著作権

ガイドラインの中に「静止画」について書かれている場合があります。

YouTube動画のサムネイルにゲームの映像や画像を利用する場合は、静止画に関する規約に従って利用してください。

例えば、任天堂のガイドラインの場合、「動画や静止画」と書かれており、静止画も動画と同じように扱えばよいことがわかります。

BGMについて

ゲームとは関係ない音楽、BGMにも著作権があり、ゲーム実況で使えるかどうかを確認する必要があります。

簡単にまとめると、JASRACのJ-WIDで、配信や動画制作で使えることを確認すれば使ってもOKです！

作曲者が著作権フリーと明記している場合は、後から収益の権利を主張されることはありません。

また、JASRAC管理楽曲は、利用許諾契約を締結しているサービスにおいて、利用許諾手続きを行わなくとも良いことになっています。

引用元：【JASRAC公式】利用許諾契約を締結しているUGCサービスの一覧

ただし、JASRACが楽曲管理してるけど、「配信」の分野では管理していないという場合があるため、1つずつ確認が必要です。

例えば、

という場合には、まずJASRACの「J-WID」という楽曲検索システムを使って、配信可能か調べます。

『Ｍ八七』という曲の詳細を見ると以下のように「配信」の分野はJASRACでは管理していません。

次に、『Lemon』という曲の詳細を確認すると、こちらは「配信」の分野でも管理されています。

このように、同じアーティストでも配信で使えるかどうかは曲ごとに違います。

1つずつ調べて、許可されているものだけAmazon musicやYouTubeで再生リストを作るのがおすすめです！

ゲーム会社の配信可否を一覧表｜ガイドライン

※「〇」と記載されているものは、YouTube・Twitchを対象にしています。また、「収益」は同サイトのシステムを利用したものに限ります。その他の規約は各ガイドラインを参考にしてください。

会社	ガイドライン	動画投稿・配信	収益化
任天堂	公式規約	〇	〇
CAPCOM	公式規約	〇	〇
KONAMI	Q＆A回答	ゲームごと	ゲームごと
スクエア・エニックス	ゲームごと	ゲームごと	ゲームごと
SEGA	公式規約	〇	〇
フロム・ソフトウェア	公式規約	〇	△広告のみ
MOJANG STUDIOS（マイクラ）	公式規約	〇	△広告のみ
バンダイナムコエンターテインメント	公式規約	〇	〇
コーエーテクモゲームス	公式規約	〇	△広告のみ
ELECTRONIC ARTS	公式規約	〇	〇
スパイク・チュンソフト	公式規約	ゲームごと	ゲームごと
Epic Games	公式規約	〇	△広告のみ

著作権違反をするとどうなる？

〇逮捕事例

逮捕事例としては、2023年5月17日YouTubeで動画を投稿していた男性が著作権法違反の疑いで逮捕されています。

※ファストコンテンツとは｜「10分でわかる〇〇」のように、短い時間であらすじがわかる編集して字幕をつけた動画のこと

ゲーム実況ではありませんが、明らかに制作者がやってほしくないことをしています。

ガイドラインに従って、許可されていることだけをすればゲーム実況で逮捕されることはありません。

もし、制作者から注意を受けたら、あなたがガイドラインに従っているつもりで、即動画を削除してください。法律と同様に、協力する気持ちを大切にしましょう。

著作権法の基本

著作権法は、1899年に旧法が作られ、現行の形になったのが1970年、翌年の1971年から施行されている、他者が創作した作品を無断で使用しないように保護するための法規です。

作品を創作した人物は、その作品に対して「著作権」という権利を持ち、その権利を通じて自らの創作物を守ることができます。

著作物とは、「思想や感情を創作的に表現したもの」のことで、具体的には絵画、音楽、文章、映画、ゲームも含まれます。

ただし、単なる事実やアイデアそのものは著作物として保護される対象にはなりません。著作権は、作品が具体的な形で表現された時点で発生します。

また、著作物を利用したい場合、著作権者に許可を求めるだけでなく、場合によっては使用料を支払わなければならないことがあります。

このように、著作権法は、創作物を保護し、他者が無断で利用することを防ぐための重要な法律です。

まとめ