この記事ではゲーム実況や配信のマイク音質UPと、自分の声を最高の音へ加工するための環境づくりについて解説していきます。イケボを作りたい方にも効果アリ!
マイクの音質は価格がどうこうの前に用途に合った種類のマイクを買わないと良くなりません。ゲーム実況は静かな場所で、加工もしやすい音が録音できますのでコンデンサーマイクを使うのが定石です。また、声を良く聞かせるためには地声が良いだけではなく、加工していくことで「良い声だな」と視聴者に感じてもらうことができるようになります。元がどんなに良い声でも、マイクの種類を間違え、加工の方法も間違えていたら、耳障りな音になってしまいます。
まずはマイク選びを失敗したら後の処理は全て無意味になりますので、実況に使えるマイクについてご説明していきます。その後、音の調整方法についても触れていきたいと思います。
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選ぶべきマイクの種類とおすすめ
マイクを選ぶ際に確認すべきポイントは以下です。
- コンデンサーマイク
- オーディオインターフェース接続
上記2点について詳しくお話していきます。
コンデンサーマイクとダイナミックマイク
マイクには大きく分けて2種類のマイクがあります。コンデンサーマイクとダイナミックマイクです。
ダイナミックマイクは感度が低く、得意な帯域の音が大きく入力される傾向にあります。ライブ会場など大きな音量を扱う環境で、音質よりも「音の棲み分け」が大切なタイミングで使われるマイクです。逆に言えば、声をキレイに録音するには向かないとも言えます。
コンデンサーマイクは感度が高く、現実の音をそのまま入力することができます。環境音を録音したりする場合にも使われますが、静かな場所で特定の音をキレイに録音する場合にも使われます。ゲーム実況では室内の静かな場所でやるので、コンデンサーマイクを選ぶのが正解ということです。
マイクは必ずコンデンサーマイクを選びましょう。
オーディオインターフェースを使ったPCへの接続
コンデンサーマイクをPCに繋ぐ方法はいくつかあります。1つ目はUSBで直接PCに繋ぐ方法、もう1つはオーディオインターフェースを経由してPCに繋ぐ方法です。
最近は質の良いコンデンサーマイクを搭載したヘッドセットもありますし、USBで直接PCにつなぐコンデンサーマイクも販売されるようになりました。音質もなかなか良いものが多いです。
ただ、本気で音質を良くしたいということであればオーディオインターフェースを使用してPCに接続するほうが確実に音は良くなります。大きな理由としては、ノイズの改善です。
簡単に言えば、PC内にはノイズの原因になるものがたくさんありますので、外付けのオーディオインターフェースを使うことで物理的にノイズの原因から隔離することができるようになります。実際、オーディオインターフェースを使った環境を作ると、ノイズ除去が不要なレベルでノイズがのらない録音が可能になります。
これが最終的には元の音の良さを保つために非常に重要になります。ノイズがのっている場合は「ノイズ除去」のフィルタをかけていくのですが、ノイズ除去は確実に音を劣化させます。ノイズが小さければ小さいほど、元の音をそのまま使えることにつながるので、加工する段階で迫力のある良い音のまま調整が行えるようになります。加工については後ほど詳しくお話しますが、加工前の音が悪いといくら調整をしても視聴者を驚かせるような良い音にすることは不可能です。ぜひオーディオインターフェースを使ってマイクを接続してみてください。
おすすめのマイクとオーディオインターフェース
まずサクッとおすすめマイクだけ紹介します。オーディオテクニカのAT2020です。※SLOPPYでも使っている日本製の素晴らしいマイク。
私は音楽作ったりする関係で何本かマイクを試しましたが、これが一番自然でフラットな音で録音できます。変に誇張されている帯域もなく、後で調整するのがとても楽です。USBで接続するタイプも発売されたのですが、XLRで接続するタイプを購入してください。これがあればもう何もいりません。ちょっと高いけど、何時間も悩むくらいなら買ってしまったほうが早いです。
AT2020をOBSを通して実況に使う
AT2020をオーディオインターフェースを使ってPCに接続してみましょう。
接続はAT2020→オーディオインターフェース→PC、このように接続してください。オーディオインターフェースは48Vのファンタム電源がついているものを使いましょう。(※ほとんどのオーディオインターフェースには48Vファンタム電源がついていますがご確認ください)
SLOPPYではUR22mkIIを使ってます。USB2.0での接続ですのでご注意ください。USB3.0につなぐと「ピー」っというノイズが発生する可能性があります。はっきり言ってノイズは皆無と言えるレベルです。UR22mkⅡには入力した音を遅延無で出力させる機能がついています。録音しながら自分の声を聴くことができるので便利です。
安いものだとBEHRINGER UM2があります。48V電源あり、2つの入力、ヘッドフォン端子、赤白出力と最低限しっかりあります。USB直繋ぎよりはノイズ少ないのでありありです。こちらもUSB2.0接続ですのでご注意。
OBSでの音声フィルタ加工
声を入力することができたら、加工していきます。音声の加工の自由度はOBSstudioというキャプチャーソフトがずば抜けて自由度があります。はじめからコンプレッサーやノイズ除去がついていて、エフェクトを用意する必要がありません。
OBSの音声フィルタは、①ノイズ除去、②ゲイン、③ノイズゲート、④コンプレッサーの順で入れてください。OBSのノイズ除去は入力が大きすぎると音が割れてしまいますので一番最初に!
音声フィルタの各エフェクトの使い方については以下の記事で動画つきで詳しく説明しているので参考にしてください→OBSの音声設定(フィルタ)がめちゃくちゃ便利
元の音が悪ければ、音声フィルタをいじっても良くならない
OBSには音声フィルタが標準でついているので誰でもエフェクトを使って声を加工することができます。音声の設定で一番時間をかけることになる設定でしょう。しかし、マイクからの素の音が良くなくてはいくら加工しても良い音にはなりません。まずは素の状態で良い音で取れていることが条件です。
・ノイズ除去をかければ元の声の音質は悪くなります。※ノイズは取れますが、声自体はノイズと一緒に間引かれるので悪くなる
・コンプレッサーをかければノイズが大きくなるので、上記の理由でまた音質が悪くなります。
・ゲインをかければノイズが大きくなるので、これも上記の理由で音質悪くなります。
・イコライザーを使って加工しても100点満点で+10点できる程度です。元が30点では40点以上にはなりません。
というわけで、加工前の音質がとても重要なんですね。ぜひとも、コンデンサーマイク+オーディオインターフェースの最強コンボで一度録音をしてみてください。きっと感動しますよ^^
今回は以上です!
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