OBS音声モニタリングで配信音質を向上!知っておきたい設定のコツ

OBS音声モニタリングで配信音質を向上!知っておきたい設定のコツ

この記事では、OBSの音調整につまずいている方のために、実際に配信される音声をリアルタイムに聞きながら音量バランスや音質調整ができる「音声モニタリング」の方法を解説します。

音声モニタリングのコツは、Windowsで設定しているメイン出力先と音声モニタリングの出力先を分けることで、モニタリング音声のみを聞きながら、ゲーム音、音楽、ブラウザ、マイクなどすべての音を調整できます。

この記事でわかること
  • OBSの音声モニタリングの設定手順
  • メインとは別の出力先を指定して使いやすくする方法
もくじは右下にもあるよ

OBSstudioで音声モニタリングを設定する手順

OBSの音声モニタリング設定はとても簡単で、以下の3つの手順で完了します。

  • 「設定」→「音声」からモニタリングデバイスを設定する
  • 「編集」→「オーディオの詳細プロパティ」からすべての音声を「モニターのみ」に設定する
  • モニタリングデバイスに設定した出力先にイヤホンを付け替える

それぞれの手順を詳しく説明します。

「設定」→「音声」からモニタリングデバイスを設定する

  • OBS画面右下の「設定」
  • 「音声」タブを選択
  • 「詳細設定」の「モニタリングデバイス」を設定

「モニタリングデバイス」は、「規定」(Windowsのメイン出力先)とは違う出力先に設定しましょう。

OBSの画面右下にあるコントロール枠の「設定」をクリック
OBSの画面右下にあるコントロール枠の「設定」をクリック
「音声」タブの項目にある「詳細設定」の中の「モニタリングデバイス」をWindowsのメイン出力先とは違う出力先に設定
「音声」タブの項目にある「詳細設定」の中の「モニタリングデバイス」をWindowsのメイン出力先とは違う出力先に設定

あなたがWindowsのメイン出力先に何を使っているかを調べるには、タスクバーの右にあるメガホンのマークを右クリックして、「サウンドの設定」を選択し、「出力」に何が使われているかを確認してください。

タスクバーの右にあるメガホンのマークを右クリックして、「サウンドの設定」を選択
タスクバーの右にあるメガホンのマークを右クリックして、「サウンドの設定」を選択
「サウンドの設定」を選択し、「出力」に何が使われているかを確認
「サウンドの設定」を選択し、「出力」に何が使われているかを確認

音声モニタリングの出力先は、PCの音声出力、オーディオインターフェース、モニター、USBマイクなど、ご使用しているデバイスがつなげれば何でも大丈夫です。

もし、他に出力先が無い場合には、USBで出力を増やすデバイスを利用しましょう。

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出力先を分ける理由は、モニタリング音声をメイン(デスクトップ)音声と分けるためです。

「規定」を選ぶと、デスクトップ音声にモニタリング音声が追加で再生されるので、正しい音量調整ができません。

※Switchなどの外部音声をPCから出力させるという用途の場合は「規定」でOKです。ただし、音量調整が必要になった場合に音声モニタリングが使えなくなることに注意してください!

「編集」→「オーディオの詳細プロパティ」からすべての音声を「モニターのみ」に設定する

  • 画面左上の「編集」
  • プルダウンから「オーディオの詳細プロパティ」
  • 音声モニタリングをすべて「モニターのみ(出力はミュート)」

音声モニタリングの項目をすべて「モニターのみ」にしましょう。

OBS画面の左上にある「編集」から、「オーディオの詳細プロパティ」を選択
OBS画面の左上にある「編集」から、「オーディオの詳細プロパティ」を選択
音声モニタリングの項目をすべて「モニターのみ」にする
音声モニタリングの項目をすべて「モニターのみ」にする

音声モニタリングのモードはどちらでも問題ありませんが、「モニターのみ」が安心です。

両者の違いは、モニタリング音声を配信に乗せるかどうかです

ソースに「音声出力キャプチャ」でモニタリングの出力先を追加している場合、「モニターと出力」に設定すると、モニタリング音声が配信や録音にのってしまうため注意が必要です。

※モニタリング音声を配信・録画にのせることは稀なため、「モニターのみ」にしましょう!

モニタリングデバイスに設定した出力先にイヤホンを付け替える

モニタリングデバイスに設定した出力先に使っているデバイスを付け替えると、すでにOBSから配信・録画される予定の音声がモニタリング用の出力先から流れているはずです。

音声の調整を頻繁に行う場合は、モニタリング用のデバイスを別で一つ用意しておくと、素早く切り換えられて便利です。

以上で音声モニタリングの設定は完了です!

この章のまとめ
  • モニタリングデバイスをメインとは別の出力先に設定する
  • 音声モニタリングのモードはすべて「モニターのみ(出力はミュート)」
  • デバイスを設定した出力先に付け替えると配信・録画される音声だけを聞ける

音声モニタリングの「モード」の仕様と使い分け|基本はすべて「モニターのみ」でOK

各音声に対する音声モニタリングのモードは3種類あります。

  • モニターオフ
  • モニターのみ(出力はミュート)
  • モニターと出力

それぞれの仕様を表にまとめます。

スクロールできます
モニタリングモニタリング音声をソースに出力
モニターオフOFFOFF
モニターのみ(出力はミュート)ONOFF
モニターと出力ONON

ここに書かれている「出力」はモニタリング音声を配信や録画(指定した出力先の音声出力キャプチャ)に出力させるかどうかで、ソースとして取り込まれている他の「音声出力キャプチャ」や「音声入力キャプチャ」の音声出力の切替ではありません。

「出力はミュート」と書かれていますが、別の出力先から取り込んでいる音声は配信・録画に反映されていて、モニタリング音声だけが配信・録画に反映されなくなります。

出力先を分けていれば、「モニターのみ」「モニターと出力」を切り替えても、配信・録画に影響はありません。

OBS音声モニタリングの注意点|「規定」にすると音量バランス調整ができない

モニタリングデバイスを「規定」にして音量調整をする場合、「音声出力キャプチャ」で取り込んでいる「元の音」と「モニタリング音声」を二重で聞くことになり、配信・録画される音よりも実際より大きな音になり、正確な調整ができないため、基本はモニタリングデバイスに「規定」を使いません。

「モニタリングしながら音量バランスを調整したのに、なぜか配信されるゲーム音や音楽だけが小さくなる」と感じる場合は、実際より大きな二重音声で音量調整していることが原因の可能性が高いです。

マイクなどの「音声入力キャプチャ」は二重にならないため、調整後はその他の音量が大きくなってしまいます。

特殊な例として、外部機器(Switchなどのゲーム機)の音を無理やり音声モニタリングでPCから聞く場合に「規定」を使う小技がありますが、本来の用途では無く遅延が発生します。

利用する場合は、音量バランスの調整ができなくなることを考慮して設定しましょう。

音声モニタリングをすると音がループしてハウリングが起こる原因と対処法

音声モニタリングでループが発生する条件は以下です。

  • モニタリングデバイスが「規定」
  • モードが「モニターと出力」

この設定だと、以下の順序でループします。

  • OBSの「音声出力キャプチャ」で音が取り込まれる
  • その音がモニタリング音声として出力される
  • モニタリング音声が「音声出力キャプチャ」で取り込まれる
  • 再度モニタリング音声として出力される

すべての時間の音が同時に鳴る、デスリサイタルの始まりです。

ひとまず「モニターのみ(出力はミュート)」に変更して落ち着きましょう。

モニタリングデバイスを「規定」以外に設定して、モニタリング専用の出力先を作れば解決です。

OBSの音声モニタリングに関するよくある質問と回答

1. 音声モニタリングとは何ですか?
音声モニタリングは、配信者が自分の声や音をリアルタイムで確認できる機能です。これにより、音質や音量を即座に調整できます。

2. 音声モニタリングを有効にするにはどうすれば良いですか?
OBSの「設定」→「音声」からモニタリングデバイスを選択し、「オーディオの詳細プロパティ」から特定の音声ソースの「音声モニタリング」を有効にして使います。

3. モニタリング音が遅れる原因は何ですか?
モニタリングの遅延は、オーディオインターフェイスの設定やPCの処理能力が原因となることがあります。遅延を最小限に抑えるために、PCのパフォーマンス設定やオーディオバッファーサイズを調整しましょう。

4. モニタリングの音量が小さい場合はどうすれば良いですか?
原因はいくつかあります。配信・録画される音量が小さい場合は、OBS内の音量ミキサーやフィルタのゲインで音量を大きくしましょう。Windowsでモニタリングデバイスに設定して出力先の音量が小さくなっていないかを確認してください。最後に、ヘッドホンやスピーカーの設定も確認しましょう。

5. 音声モニタリングを使用することで音質が悪くなることはありますか?
ありません。設定を間違えると、フィードバックやエコーが発生することがあります。音声ループやデバイスの設定が原因なので、モニタリングデバイスを「規定」以外にするか、音声モニタリングのモードを「モニターのみ(出力はミュート)」にすれば解決します。

まとめ

  • 「規定」(PCのメイン出力先)以外の出力先を設定する
  • モードはすべて「モニターのみ」に設定する

この2点を守れば音声モニタリングで失敗しません。

音声モニタリング無しで「録画して、音を聞いて、調整して、また録画して…」という作業は、気が遠くなるほど時間がかかります。

全体の音量バランス調整や、マイクの音質調整など、リアルタイムで聞きながら調整すると驚くほど速く設定が完了します。

音声モニタリングである程度調整したら、配信・録画した映像を後から確認して微調整を行えば完璧です!

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