ミキサーかっこいい。配信で使いたいけど必要あるのか?
弾き語りとか音楽制作にはミキサーは必須だね!ゲーム配信には必要ないよ!
この記事では、配信におけるミキサーの役割や、どのような場合に必要かについて詳しく解説します。
結論としては、ゲーム配信には不要、マイク2本以上使う場合や楽器を使うなら必要です!
●この記事でわかること
- ゲーム配信にミキサーは不要!楽器使うなら必要かも
- AG03はオーバースペック、1万円の機材で十分
- ミキサーに関するよくある勘違い
- おすすめ激安ミキサー付きオーディオインターフェース
ミキサーは音を混ぜる役割、オーディオインターフェースはアナログ音声をデジタルに変える役割、マイクプリアンプは音量を上げる役割、という感じで覚えてください。
また、現在オーディオインターフェースとして販売されているのは、これらの機材の複合機です。
オーディオインターフェースの中に、ミキサーやプリアンプを搭載していると考えるとわかりやすくなります。
ほとんどの場合ゲーム配信ではミキサーがいらないということがわかるはずです!
それでは、配信におけるミキサーの使い方について詳しく説明します!
配信する時の2つのミキサーの使い道|入力用と出力用がある
配信をするときに使うミキサーには2つの用途があるよ!
- 入力用ミキサー|弾き語りや複数人でのトーク
- 出力用ミキサー|自分が聞いている音声だけ調整
それぞれの使い道を解説します!
入力用ミキサー|弾き語りや複数人でのトーク
普通のオーディオインターフェースのことね
「入力用」がミキサーの一般的な使い方で、多くの人にとってイメージしやすいはず。
マイクや楽器を接続して、ミックスした音をPCに入力するという形です。
マイクを2本以上使うギターの弾き語り、バンドのライブ配信、複数人でのトークに使われます。
ただし、ゲーム音やBGMなど、PCから出力される音をミキサーに通して再度PC戻すような使い方はほとんどしません。
PC内の音声の調整は、OBSの「音声ミキサー」(画面真ん中の下にある音量メーター群)を使うのが一般的です。
入力用ミキサーは、マイクや楽器などの外からの音を複数混ぜるために使います。
出力用ミキサー|自分が聞いている音声だけ調整
PCからの音声を調整できて便利だったけど、もう使わなくなったよ!
意外と使い勝手が良いのが、出力用ミキサーです。
OBSから配信される映像の音量には一切影響させずに、自分が聞いている音の音量バランスを手元のミキサーで調整できる状態を作れます。
PCのゲーム音、BGM、棒読みちゃん、discordなど、すべてのアプリは音声の出力先を好きなデバイスに指定できます。
USB音声出力デバイスなどを使って出力先を増やし、OBSでは複数の「音声出力キャプチャ」を使ってアプリで設定したデバイスを指定すれば、音量ミキサーに別々に表示されて、配信される映像の音量をそれぞれ調整できます。
PCからケーブルで出力された音声を1つのミキサーに接続すれば、ミキサーの調整タブやノブで音量を調整できます。PCの外で調整しているため、配信の音量はOBSで設定されたまま変わりません。
ただし、最近は仮想ミキサーも使いやすくなってきているため、この使い方もあまり効果的では無くなってきました。
仮想ミキサーで、配信には影響させずに、自分が聞いている音量だけアプリごとに調整する方法は以下の記事を確認してください↓
ミキサーによくある勘違い|オーディオインターフェースとの違いなど
ミキサーの仕事は音を混ぜるだけだよ!
ここでは、配信用のミキサーによくある勘違いをまとめました。
- ミキサーは音量調整、オーディオインターフェースは音声のデジタル化
- ミキサーで音質は良くならない
- ゲーム配信にミキサーは必要ではない
- YAMAHAのAG03の役割は?|ゲーム配信にはオーバースペック
それぞれの勘違いを詳しく説明します!
ミキサーとオーディオインターフェースの違い
全部一緒なのに言い方が違うのかと思ってた
ミキサーとオーディオインターフェースの役割をそれぞれ覚えておきましょう。
- ミキサーの役割は音を混ぜてそれぞれの音量を調整すること
- オーディオインターフェースの役割はアナログ音声をデジタルに変えること
まったく違いますよね。
よくゲーム配信に使われているYAMAHAのAG03で考えると、ミキサーとオーディオインターフェースの両方の機能が搭載された機材だとわかります。
また、マイクの音量を上げる役割は「マイクプリアンプ」の仕事です。これもUSBマイクとかいろんな機材に含まれています。
このように、1台で色々できちゃう便利な複合機がよく売れているため、それぞれの機材の役割がわかりにくくなっています。
ゲーム配信するだけならYAMAHAのAG03は不要|オーバースペック
AG03はデザインと広告で売れたけど…マイク端子しか使わないなら不要だよ!
AG03は、ゲーム配信をするだけならオーバースペックです。
マイクのXLR端子の右側に、ギターのキャノンケーブルを差し込める端子や、LINE端子がありますが、使ったことありますか?
…すでに持っている人には申し訳ないですが、それオーバースペックで不要な機能が搭載されていてコスパが悪い感じになってます。
AG03を購入した人の中には、コンプレッサーやイコライザーが使えることを魅力感じた人もいるはずですが、それらは全部OBSで無料で使えます。
そして、AG03にはマイク端子が1つしかないため、ギター弾き語り等のマイク2つを使った演奏はできません。
例えば、ゲーム配信をするだけなら「ZOOM AMS-22」で十分です。
オーディオインターフェース、マイクプリアンプ(ゲイン)、ファンタム電源、イヤホン出力がついて7,000円台で買えます。
ちなみにAG03は、楽器を使った作曲など、音楽制作をするには便利な機材です!
ただし、ゲーム配信にはオーバースペックなので注意してください。
ゲーム配信にミキサーは不要
ミキサーを使うのはマイク2本以上使う場合だけだ
この記事の一番の結論ですが、配信にミキサーは不要です。
以前は仮想ミキサーに使えるものがなかったため、出力用として使うこともありましたが、それも不要になったならミキサーの出番はありません。
マイクを2本以上接続したり、外部からの音声入力もMIXするなら使えますが、通常の配信ではPC内部から音声の方が多く、音声をミキサーに通すことがないです。
USBマイクならオーディオインターフェースすら必要無いです。音質も良くなってるので、USBマイク1本で配信を始めることを強くおすすめします。
ミキサーで音質は良くならない
ミキサーやオーディオインターフェースで音が良くなることはなく、品質が悪いほど劣化すると考えよう!
ミキサーを使っても音質は良くなりません。
オーディオインターフェースも、マイクプリアンプも、直接音質に関係するものではありません。
もし現在、品質が悪いものを使っていて、新しいものに切り替えたら、音質劣化が小さくなるため、相対的に音質が良くなったように感じる場合はあります。
しかし、マイクからPCまでの接続は、機材が少ないほど音質劣化を防げます。不要な機材は、無い方が音質が良くなるということです。
また、大本の声の音質を上げるには、マイクを良いものにすると大きな効果があります。
ちなみに、声の音質に対して1番効果があるのは、発声を変えることです。
「かっこいいから!」とミキサーを買うのは自由ですが、音質は良くならないためご注意ください。
配信用ミキサーのおすすめ機種
おすすめってほどでもないけど、明らかにコスパが良くてマイク端子が2つついている、弾き語りや音楽制作に使えるものを紹介するよ!
配信用のミキサーを「入力用」と「出力用」に分けて紹介します。
先にお伝えすると、仮想ミキサーが良くなってきているため、出力用はもう必要ないかもしれません。
入力用のみ参考にしてください!
入力用ミキサーのおすすめ3選
弾き語りと音楽制作に使うなら、入力端子が多いものを選ぶんだけど、高いものじゃなくていいぞ
入力用ミキサーの場合、ギターの弾き語りを想定すると「マイク用のXLR端子が2つ以上ついている」ということが条件です。
また、最近中国製品が老舗音響メーカーのように製品を販売していますが、耐久性が不透明なため、今のところは「有名メーカー品」を使った方が良いと判断しています。
その2つの条件を考慮すると、以下の3つがおすすめです。
- Behringer(ベリンガー) XENYX 802S
- ZOOM(ズーム) AMS-24
- Roland(ローランド) Rubix24
それぞれの機材を詳しく説明します。
Behringer(ベリンガー) XENYX 802S
モデル名 | Behringer XENYX 802S |
---|---|
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
接続方法 | XLR, TRS, RCA |
サンプルレート | – |
ヘッドフォン出力 | 1 x 1/4″ TRS |
操作 | 8つのノブ、3つのスライダー |
本体サイズ | 178 x 158 x 45 mm |
重量 | 約 1.5 kg |
●商品の強みと特徴
3バンドイコライザーのつまみが便利!
Behringer XENYX 802Sは、コンパクトで高機能なミキサー&オーディオインターフェースです。
8つのチャンネルと高品質なプリアンプを搭載。
つまみを使って3バンドイコライザーが搭載されているため、声とギターの周波数別の音量をざっくり調整でき、声が埋もれないような状態を作れます。
ギターなどの楽器入力もできるし、マイクプリアンプの品質も悪くなくて、この価格はちょっと他にないです!
●Behringer XENYX 802Sを実際に使った人のレビュー
ZOOM(ズーム) AMS-24
モデル名 | ZOOM AMS-24 |
---|---|
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
接続方法 | USB, XLR, TRS |
サンプルレート | 44.1kHz / 48kHz |
ヘッドフォン出力 | 1 x 1/4″ TRS |
操作 | ノブ、スライダー |
本体サイズ | 200 x 150 x 60 mm |
重量 | 約 1.2 kg |
●商品の強みと特徴
お小遣い貯めてzoomのマルチエフェクター買ったバンドマンの思い出と感動をここに!
バンドマンなら誰しも1度は格安機材でお世話になっているであろう、ZOOMのミキサー&オーディオインターフェースです。
もっとも注目すべきは価格です。1万円!安すぎる!!
ZOOM AMS-24は、XLR端子が2つついているため、マイク2本で弾き語り演奏ができます。
当然ですがそれぞれにゲインが搭載、ループバック機能も搭載されていて、必要最低限文句なしです。
20Hz – 20kHzの広範な周波数特性、キャノン接続ができるからギターなどの楽器もOK、1/4インチのヘッドフォン出力、音声モニタリングもスムーズです。
これで1万円は誰も太刀打ちできない…。
●ZOOM(ズーム) AMS-24を実際に使った人のレビュー
Roland(ローランド) Rubix24
モデル名 | Roland Rubix24 |
---|---|
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
接続方法 | USB, TRS, MIDI |
サンプルレート | 44.1kHz / 48kHz / 96kHz |
ヘッドフォン出力 | 1 x 1/4″ TRS |
操作 | 4つのノブ、2つのスライダー |
本体サイズ | 182 x 150 x 43 mm |
重量 | 約 0.95 kg |
●商品の強みと特徴
Rolandは1960年に設立した日本の会社だよ!老舗音響メーカーだから安心感が違う!
こういう見た目になるとオーディオインターフェース感が強くなりますが、Roland Rubix24も音量調整がそれぞれについているためミキサー&オーディオインターフェースと言えます。
高解像度のサンプルレート(最大96kHz)に対応しているため、音質良し。
MIDI機能も搭載で、ここまでの価格になると音楽制作ニーズにこたえられる機材が出てきます。
操作はシンプルで初心者向けなので、直感的に音量調整やミキシングが行えます。
天下のRolandなので、安心して使えますよ!
●Rubix24を実際に使った人のレビュー
出力用ミキサーのおすすめ
PCにUSB音声出力デバイスつなげまくって、ミキサーに接続していたのが懐かしい
申し訳ないですが、出力用ミキサーのおすすめはもうありません。
仮想ミキサーが良くなったため、外部で調整する必要が無くなりました。
ゲーム配信しかしない場合は、「VOICE MEETER」と「VB-CABLE」で環境を作ってみてください。超便利です。
→超便利!OBSでdiscordとゲームの音量を別々にミキサーで調整する方法
私の場合は音楽制作をするため、「TotalMix FX」という仮想ミキサーを使っています。
RME製品(オーディオインターフェース)を購入すると使えるのですが、超高額で簡単にはおすすめできません。
私が使用しているのは「RME アールエムイー/Fireface UCX II」という製品で、20出力をPC内で調整できる化け物です。
ご興味があれば見てください↓
まとめ
ざっくり言うと、音楽やらないならミキサーはいらないよ!
配信時のミキサーの使い道には「入力用」と「出力用」の2つがあります。
入力用ミキサーは、マイクや楽器の音をPCに送る際に便利で、複数の音源をミックスすることができます。
一方、出力用ミキサーは、自分が聞く音声の音量調整に使われますが、最近では仮想ミキサーの普及により、出力用ミキサーの必要性は低くなっています。
配信にはUSBマイクで十分な場合が多く、ミキサーは特定の用途に限られることが多いです。
ミキサーは、弾き語りや音楽制作、複数人での配信をする場合以外には、必要ありません!
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