いろいろ調べてたらマイクよくわからなくなった
それじゃあ、種類や用途を一覧表にしたからいったん整理してみよう!
この記事では、ゲーム実況を始めたい方へマイクの種類やそれぞれの特徴にについて詳しく解説します。
- 仕組みの種類
- 形状
- 指向性
- 周波数特性
- 最大入力音圧レベル(SPL)
- 機能(ミュートなど)
各項目を表で解説しているので、参考にしてください!
マイクとパソコンの接続方法3種類
マイクとパソコンの接続方法は3種類あるよ!
- アナログマイク
- USBマイク
- ワイヤレスマイク
それぞれの接続方法を詳しく説明します!
アナログマイク(オーディオインターフェース)
特徴 | XLRマイクを接続して使用、アナログ信号をデジタル変換 |
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音質 | 機材次第で高音質を目指せる |
接続の手軽さ | 手間がかかる(インターフェースとマイクが必要) |
遅延 | 低い(適切な設定で遅延がほぼ発生しない) |
備考 | 本格的な音質を求める場合に最適、柔軟なコントロールが可能 |
USBマイク
特徴 | マイク単体でデジタル音声を入力可能、パソコンに直接接続 |
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音質 | 高音質になったけど、ハイエンドが無いため天井は中程度 |
接続の手軽さ | 非常に簡単(プラグ&プレイで使用可能) |
遅延 | 低い(直接接続のため、遅延はほとんどなし) |
備考 | 手軽に高音質の録音をしたい場合に最適、初心者向け |
ワイヤレス
特徴 | Bluetoothや専用ワイヤレスシステムを使用して接続 |
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音質 | 有線よりやや劣るが、実用的なレベル |
接続の手軽さ | 手軽(ケーブル不要、ワイヤレスレシーバーを使用) |
遅延 | やや高め(無線のため、遅延が発生する可能性がある) |
備考 | 動きの自由度が高く、ライブやフィールド録音に最適 |
配信に向いている接続方法は?
オーディオインターフェースと、マイクプリアンプと、マイク繋げて…あれ、ケーブル1本足りねぇ
…ゲーム実況だけやるならUSBマイクがおすすめだね!XLR端子付きのUSBマイクなら、後からオーディオインターフェースを導入できるから拡張性も高いよ!
ゲーム実況だけをするならUSBマイクがおすすめ。理由は以下の2つです!
- 接続の手軽さ
USBマイクはプラグ&プレイで簡単に使用できるため、配信の準備がスムーズです。追加の機器や設定がほとんど不要で、パソコンに直接接続するだけで高音質の録音が可能です。 - 音質のバランス
超高音質・超高額のUSBマイクは販売されていませんが、配信に十分なクオリティのUSBマイクが出てきています。SHURE「MV7+」などは、配信に特化したハイスペックなUSBマイクです。視聴者にクリアな音声を届けることができます。
「歌ってみた」や音楽制作をするならオーディオインターフェースでのアナログマイク接続がおすすめです!詳しくは以下の記事を参考にしてください▼
録音の仕組み
ゲーム実況だけならダイナミックマイク、「歌ってみた」などの音楽をやるならコンデンサーマイクがあると便利!
ゲーム実況で使われるマイクは大きく分けて以下の4種類です。
- ダイナミックマイク
- コンデンサーマイク
- リボンマイク
- チューブマイク
ほとんどの場合ダイナミックマイクが使われ、音楽制作をする人はコンデンサーマイクを使うこともあります。
それぞれのマイクの特徴を表にして説明します!
ダイナミックマイク
用途 | 配信、WEB会議、ボーカル録音、ライブ |
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音質 | 中低域に強く、温かみのある音になりやすい |
感度 | 比較的低め |
耐性(衝撃・湿気) | 衝撃・湿気に非常に強い |
レンジ | 低〜中レンジをカバー |
ノイズ耐性 | 高い(環境音を拾いにくい) |
備考 | 耐久性が高く、扱いやすい |
コンデンサーマイク
用途 | 動画撮影、楽器の録音、完全防音状態でのナレーション |
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音質 | 低音から高音まで繊細に拾う |
感度 | 高め(微細な音も拾う) |
耐性(衝撃・湿気) | 衝撃や湿気に弱い |
レンジ | 広範囲をカバー(高音域も再現性が高い) |
ノイズ耐性 | 低め(環境音やノイズも拾いやすい) |
備考 | 繊細な音を捉えるため、スタジオ録音に最適、ファンタム電源が必要 |
リボンマイク
用途 | スタジオ録音、ビンテージサウンド、楽器の録音 |
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音質 | 温かみがあり、自然な音質 |
感度 | 低め(ダイナミックマイクと似た感度) |
耐性(衝撃・湿気) | 非常にデリケートで衝撃や湿気に弱い |
レンジ | 中〜高音域が得意(低音も柔らかく再現) |
ノイズ耐性 | 中程度(環境音に対する耐性は標準的) |
備考 | ビンテージ感のある音を好むレコーディングに最適 |
チューブマイク
用途 | スタジオ録音、ボーカル録音、楽器の録音 |
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音質 | 温かみがあり、豊かな音色 |
感度 | 高め(微細な音も捉える) |
耐性(衝撃・湿気) | デリケートで、湿気や衝撃に弱い |
レンジ | 広範囲(特に中低音域に強い) |
ノイズ耐性 | 中程度(外部ノイズを拾いやすいことがある) |
備考 | 真空管を使用しているため、独特の温かい音色が特徴 |
配信に使うならどのマイクがおすすめ?ダイナミックとコンデンサーを用途別に使い分けよう!
一人配信でトークメイン、体をほとんど動かさないならダイナミックマイクがおすすめ。
複雑な調整をしなくても、声にちょうど良い音域を拾ってくれて、周辺の雑音も自然にカットできます。
何より壊れにくいのが最高
マイクから50cm以上離れるならコンデンサーマイクがおすすめ。
料理やダンス、商品の紹介などYouTubeの動画撮影をしたり、ギターを弾きながら歌うなど広い範囲の音を拾うのが得意です。
ダイナミックマイクでは広い範囲の録音はできないため、必然的にコンデンサーマイクになります。
また、歌や楽器を録音する場合もコンデンサーマイクが適している場合が多いです。録音できる周波数の範囲が広いため、高音まで豊かな響きを録音できます!
形状
配信に使うならラージダイアフラムかハンドヘルドだね!
ゲーム実況に使われるマイクの形には、大きく分けて以下の4種類があります。
- ハンドヘルド
- ラージダイアフラム
- ペンシルタイプ
- ピン(ラべリア)マイク
基本はラージダイアフラムで良いですが、ハンドヘルドタイプにも良いマイクがたくさんあります。
それぞれの特徴を説明します!
ハンドヘルド
形状の特徴 | 手で持ちやすい形状、筒状 |
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用途 | ライブ、スピーチ、インタビュー、配信 |
サイズ | 中型 |
重量 | やや重め |
ポータビリティ | 高い(持ち運びしやすい) |
固定方法 | 手持ち、マイクスタンドに取り付け可能 |
備考 | ライブやイベントで広く使用され、頑丈な作りが特徴 |
ラージダイアフラム
形状の特徴 | 大きなダイアフラムカプセルを持つ、かさばる形状 |
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用途 | スタジオ録音、ボーカル録音、楽器録音、配信 |
サイズ | 大型 |
重量 | 重い |
ポータビリティ | 低い(スタジオ設置が前提) |
固定方法 | 専用のショックマウントやスタンドに固定 |
備考 | ボーカルや楽器録音に最適で、非常にリッチな音質を提供 |
ペンシルタイプ
形状の特徴 | 細長くペンのような形状 |
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用途 | 楽器録音、スタジオ録音、環境音収録 |
サイズ | 小型 |
重量 | 軽い |
ポータビリティ | 高い(持ち運びやすい) |
固定方法 | スタンドやブームアームに固定 |
備考 | 小型で楽器や精密な録音に向いている |
ピン(ラべリア)マイク
形状の特徴 | 小型でクリップ装着型 |
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用途 | プレゼン、インタビュー、フィルム製作 |
サイズ | 非常に小型 |
重量 | 非常に軽い |
ポータビリティ | 極めて高い |
固定方法 | 衣服にクリップで取り付け |
備考 | 見えにくい形状で、インタビューや動画撮影に最適 |
配信に使うならどの形状のマイクがおすすめ?ラージダイアフラムが良い!
ラージダイアフラムだろ、理由はかっこいいから
ではなくて、耐久性・管理のしやすさ・音質などバランスを考慮するとラージダイアフラムのダイナミックマイクは自宅使いに最適です!
自宅で配信に使うなら、音質が良いラージダイアフラムがおすすめです。
ハンドヘルドタイプも悪くないですが、あまり動かすことが無いなら音質が良い方を選びましょう。
マイクの位置を気にするのが嫌ならピンマイクも面白いです。
動きが大きい人ほどピンマイクなら声が途切れずに配信できます!
指向性
配信に使うなら単一指向性1択だな!
指向性は、マイクがどの位置の音を拾うかを表します。
指向性は大きく4つに分類できます。
- 単一指向性(カーディオイド)
- 双指向性(フィギュア8)
- 無指向性(オムニディレクショナル)
- 超単一指向性(ショットガン)
ゲーム実況では「単一指向性」を使うことが多いです。
それぞれの指向性について詳しく説明します!
単一指向性(カーディオイド)
指向性の特徴 | 前方の音を強く拾い、側面と背面の音は抑える |
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用途 | 配信、ボーカル録音、楽器録音、ライブパフォーマンス |
集音範囲 | 前方広範囲(180度) |
設置場所の適応性 | 騒音の多い環境でも使用可能 |
備考 | スタジオやライブで、周囲のノイズを抑えたい場面に最適 |
双指向性(フィギュア8)
指向性の特徴 | 前方と背面の音を拾い、側面の音は抑える |
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用途 | 対談インタビュー、デュエット録音 |
集音範囲 | 前後広範囲(前後180度、側面を除く) |
設置場所の適応性 | 正面と背面に話し手や楽器がある場面で効果的 |
備考 | インタビューやデュエット録音で、正面と背面の音を均等に捉える場面に最適 |
無指向性(オムニディレクショナル)
指向性の特徴 | 全方向の音を均等に拾う |
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用途 | 会議、アンビエント録音、環境音収録 |
集音範囲 | 全方位(360度) |
設置場所の適応性 | 録音対象が複数ある広い場所や環境音収録に最適 |
備考 | 全体的な音を捉える必要がある場面に最適で、音源が複数ある状況に対応可能 |
超単一指向性(ショットガン)
指向性の特徴 | 前方の非常に狭い範囲を集中して拾う |
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用途 | 映画、テレビ、野外録音、スポーツイベント |
集音範囲 | 極狭い範囲(前方直線的) |
設置場所の適応性 | 遠くの音源を拾うため、広い空間や騒音の多い場所で有効 |
備考 | 遠距離の音源を拾いたい場面に最適、特にショットガンマイクで使用される |
配信で使うならどの指向性?|単一指向性のマイクを使おう!
配信でマイクを使用する場合、単一指向性(カーディオイド)のマイクがおすすめだよ!
前方の音をしっかり拾い、側面や背面の雑音を抑えるため、周囲のノイズを拾いません。
話し手の声を集中的に捉えるため、ゲーム実況やライブ配信にも適しています!
周波数特性
マイクごとに拾える周波数の範囲や音量が違うぞ!
低音を録音するのが得意なマイク、高音が得意なマイク、フラットに拾い周波数を録音できるマイクなど、マイクごとに拾う周波数に特徴があります。
これを周波数特性と呼びます。
例えば、SHURE「SM7B」の周波数特性は50Hz~20kHzです。
また、以下の図のように、低域が抑えられ、6000Hz以上を拾いづらくなる特徴があります。
※もともとダイナミックマイクは中音域以上を拾いにくいため、実際は図よりも低域よりの音質で温かみのある録音ができるように感じます。
イコライザーなどで自分の声の周波数を確認して、特徴のある部分の周波数をクリアに録音できるマイクを選ぶと個性が出やすくなります。
ただ、良い音を判断するのは難しいので、最初はフラットなマイクを選ぶと間違いがありません。
国産音響メーカーのAudio-Technicaは、フラットな周波数特性を持った高品質マイクを製造しているためおすすめです!
\ 日本製マイクは最高だ! /
最大入力音圧レベル(SPL)
SPLが大きいほど、大声で叫んでも音割れしない良いマイクと言えるよ!
最大入力音圧レベル(SPL)とは、マイクに入力できる音量の限界を表します。
SPLよりも大きな音が入力されると、音が割れたり、最悪の場合マイクが壊れることもあります。
コンデンサーマイクの仕様表には、最大入力音圧レベルが記載されていることが多いです。
これが大きいほど、大きな声で叫んでも入力した音が割れずにクリアに録音できます。
ダイナミックマイクの場合はほとんど割れることはなく、SPLが仕様に記載されていないこともあります。
機能(ミュートなど)
ゲーム実況で使うならミュートは欲しいな!
マイクについていて嬉しい機能は以下のようなものがあります。
- ミュート
- ノイズキャンセリング
- エフェクト
最も大事なのは「ミュート」です。トイレに行ったり、マイクへの入力をOFFにしたいときに、さっとミュートができるのは便利です。
オーディオインターフェースに搭載されていたり、配信ソフトに搭載されている場合もありますが、マイクについていると感覚的に使えます。
意外と必要無くなってきているのが「ノイズキャンセリング」。各アプリでの自動ノイズ抑制が優れており、あまり必要ではなくなりました。
「エフェクト」はコンプレッサーやイコライザーなど、声をさらに聴きやすいものに加工できます。
機材によっては専用アプリがついていて、簡単に聞きやすい声を作ってくれます。
代表的なのはSHURE「シュア MV7+」の「MOTIV Mix」です。
デスクトップアプリで、ゲイン・EQ・コンプレッサーを最適化、さらに「リアルタイム・デノイザー(ノイズ抑制)」、「デジタルポップフィルター(ポップノイズ除去)」が搭載されているため、雑音がほぼ録音されません。
オートレベルモードで、常に適切な音量に調整されるのも魅力です。
ゲーム実況をするならコレ1本あれば困ることは無いと思います。
配信に使うべきマイクの種類は「ラージダイアフラムの単一指向性XLR付きUSBダイナミックマイク」だ!
ゲームをしながら、体をあまり動かさずに配信するなら「ダイナミックマイク」&「ラージダイアフラム」がおすすめ。音質が良くて、周辺のノイズも抑制できます。
指向性は、一人のトークに使うなら「単一指向性」がベスト。声がしっかり録音出来て、ノイズも排除できます。超単一指向性だと、ちょっと動くだけで声が入らなくなったりするため注意。
接続方法は、配信に使うなら「USB接続」で十分。手軽に高品質な音声を実現しつつ、XLR付きであれば今後の拡張も可能。
つまり、配信で使べきマイクの種類は、「ラージダイアフラムの単一指向性XLR付きUSBダイナミックマイク」です!
以下の記事でおすすめのUSBダイナミックマイクをまとめているので、ぜひ参考にしてください!
「歌ってみた」や音楽制作をする場合は、オーディオインターフェース&コンデンサーマイクで音質を極めるのもありです。
用途に合わせてマイクを選びましょう!