USBマイクとオーディオインターフェース、どちらを選べばいい?
用途によって最適な選択が変わるから、一緒に違いを見ていこう!
ゲーム実況を始めたい方にとって、USBマイクやオーディオインターフェースの選び方は非常に重要です。用途に合ったものを買わないと、後から思わぬ出費に繋がります!
そこでこの記事では、USBマイクとオーディオインターフェースの違いと、それぞれの特徴について詳しく解説します。
まとめると、ゲーム実況やトークだけならUSBマイクでOK!「歌ってみた」などの音楽活動をするなら最初からオーディオインターフェースで始めるのがおすすめです!
- ゲーム実況やトークのみならUSBマイク1択!
- 音楽をやるならオーディオインターフェースが必要!
- ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの使い分け
- 今USBマイクを買うなら断然XLR付きダイナミックだ
表でわかるUSBマイクとオーディオインターフェース
USBマイクとオーディオインターフェースの違いを表にしました!
項目 | USBマイク | オーディオインターフェース |
---|---|---|
接続方法 | USBでPCに直接接続(簡単) | マイクをXLRケーブルでインターフェースに接続し、USBでPCに接続(難しくないけど面倒) |
音質 | 高品質なってきた | 機材によってプロレベルの音質になる |
価格 | 1本だけなら安価、2本以上になると高くなる | 1本だけなら負けるが、2本以上なら安価 |
拡張性 | 低い | 高い |
初心者向け | 初心者に最適 | 難しくはない |
USBマイクにはオーディオインターフェースが搭載されているため、1本だと安くて、簡単で、便利です!ただし、2本以上になるとオーディオインターフェースを2台購入しているのと同じになるため割高になります。
オーディオインターフェース接続は、好きなマイクを使えるため、音質や拡張性を求めるなら有利です。アナログマイクを付け替えるため、2本以上マイクを使うならコストも安くなります。
同等のマイクを比較すると、USBマイクの方が高額であることがわかります。わかりやすい例としては、通常のAT2020は約14,000円、USBタイプのAT2020は約18,000円など。
オーディオインターフェースを考慮すると前者の方がコストが高くなりますが、マイク2本になると逆転します。
この辺も含めて、どちらを選ぶべきかをさらに詳しく解説していきます!
USBマイクのメリットとデメリット
ゲーム実況やトークだけならUSBマイクが最適だ!
メリット
音声をデジタル信号に変換するオーディオインターフェース機能が内蔵されています。そのため、追加の機器や複雑な設定が不要で、接続するだけですぐに使えるのが特徴です。
マイク1本のみでの安さであれば、オーディオインターフェースでのマイク接続よりも、USBマイクを購入したほうが安くすみます。
音楽活動はしないと決まっているなら、USBマイクがおすすめです!
デメリット
USBマイクの種類は少なく、信頼できるメーカーに絞ると選択肢が多いとは言えません。※中国製やノンブランドに近い会社の製品もありますが、耐久性やサポート面からお勧めできません。
高品質なマイクを使いたい場合はUSBマイクでは使えるものが無いと言えます。
弾き語りでマイクを2本使う場合や、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクを使い分ける場合は、コストが高くなります。
また、エレキギターの入力に必要なフォーン端子が必要な場合、USBマイクでは対応できません。
音楽活動をする方には適していないと言えます。
内部にオーディオインターフェースを搭載しているため、マイクが正常でも、他が壊れたら交換等が必要になる点もデメリットです。マイクだけが壊れて、オーディオIFが正常という場合もあり得ます。
機材がわかれていることは、それだけで故障に対するリスク分散になります。
最適な用途
使うマイクが1本だけで、ゲーム実況や雑談などのトークしかしない場合にはUSBマイクがおすすめです!本格的な音楽活動をするならUSBマイクはやめておきましょう。
おすすめ用途①:ゲーム実況・配信
ゲーム実況・雑談のみ、音楽活動をしないなら、設置も簡単なUSBマイクがおすすめ。
高額なアナログマイクと比べてもあまり違いを感じないくらい、USBマイクの音質は良くなってきています。
ダイナミックマイクがおすすめですが、歌枠や簡単なカラオケをするならUSBコンデンサーマイクもアリです。※雑音が乗りやすくなるので注意
おすすめ用途②:オンライン会議・discordなどの通話のみ
オンライン会議や、ゲームでの通話のみで使うなら、USBマイクで十分です。
パソコン内蔵マイクやカメラマイクでは音質に限界があります。録画をする場合もあるため、最低限のマナーとして音質を気にしておきたいです。
「声が聞こえづらい」等言われたことがあるなら、USBマイクに切り替えるだけで改善します。
オーディオインターフェースのメリットとデメリット
オーディオインターフェースとは、マイクや楽器などのアナログ音声をデジタル信号に変換し、PCに高音質で取り込むための外部機器です。
マイク次第で、USBマイク以上にクリアな音質が得られます。
また、エフェクトや音量の細かな調整が可能で、複数の音源を同時に録音できるので、プロフェッショナルな音楽制作や配信に最適です。
設定には多少の知識が必要ですが、柔軟な音声環境を構築できます。
メリット
オーディオインターフェースの最も大きなメリットは、選べるマイクの種類が多いことです。
高額なマイクを使えば「歌ってみた」などの本格的な音楽活動で活躍してくれます。また、わざと古くて安いマイクを使って特殊な効果を出すなど、自由な試みができます。
XLR端子が2つ以上ついていれば、2本のマイクを同時に接続できます。ギターの弾き語りなど、2つ以上の音源を録音する場合に役立ちます。
マイクプリアンプやコンプレッサーなどの、外部ハードエフェクターを利用できる点も魅力です。
拡張性の高さがオーディオインターフェースのメリットです。
デメリット
ケーブルや機材が増えるため、デスク上がごちゃごちゃしやすいのはデメリットです。手間もかかるので、音響機材に興味が無い人には「邪魔」の一言です(笑)
ゲーム実況や雑談しかしないなら、音質的なメリットもほとんどありません。
外部からの電源供給が必要な機材もあり、多少なり電気代がかさみます。
用途に対して必要な機能がわかりにくく、気づけば高額なオーディオインターフェースを交わされている場合も多いです。
例えばAG03などの構成オーディオIFを購入したけど、マイク以外の他の端子は一度も使ったことが無い、なんて人は多いはずです。
知識が無いとコストがかさみやすいのがデメリットです。
※実は、オーディオインターフェースは1万円以内のもので十分です。その理由は以下の記事で説明しています▼
最適な用途
おすすめ用途①:自宅で本格的なレコーディング環境
「歌ってみた」や音楽制作など、自宅で本格的なレコーディング環境を整えたいなら、オーディオインターフェースは欠かせません。
自宅でデモを録音をしたり、作曲をする場合、オーディオインターフェースに高品質なマイクを使えば、複数の楽器やボーカルを高音質で録音できます。
ギターとボーカルを同時に2つ以上のマイクで録音し、それぞれの音をトラック分けして後で編集することも可能です。弾き語り配信なども2マイク配信なら、高音質になります。
また、フォーンケーブル接続ができるためエレキギターなどの楽器も使えます。
おすすめ用途②:複数人での録画・配信
複数人で録画や配信を行うなら、2つ以上のXLR端子を搭載したオーディオインターフェースが役立ちます。
ダイナミックマイクを2本接続して、お互いの音が入らないように設置すれば、同じ部屋で2人でゲーム実況を配信・録画することもできます!
シチュエーションや用途による最適なマイクの選び方は以下の記事でも説明しているので参考にしてください!▼
USBマイクはオーディオインターフェースに接続できない!|適切な使い方と代替案を紹介
USBマイクはデジタル信号を直接パソコンに送るよう設計されているため、アナログ信号を受け取るオーディオインターフェースとは接続できません。
ただし、USBマイクをパソコンに接続し、パソコンからの出力音声をオーディオインターフェース経由接続したり、USBマイクのイヤホン端子からモニタリング機能で出力した音声をオーディオインターフェースに送れば、強引ですが接続できます。
※ノイズが増したり、音質が悪くなるためおすすめしません。
最近では、USBとXLRの両方の端子を搭載したUSBマイクが発売されていて、そのタイプは基本的に品質が良く、当ブログでは初心者の方に最もおすすめしています。
詳しくは次でお話しします!
これからUSBマイクを買う人のためのおすすめの買い方
USBマイクを購入する予定なら、以下のポイントを参考にすると後悔のない選び方ができます。
- USBとXLR両対応のUSBマイクを選ぶ
- ダイナミックマイクを選ぶ
それぞれのポイントを詳しく説明します。
USBとXLR両対応のUSBマイクを選ぶ
USBとXLR両対応のUSBマイクを選ぶと、最初は簡単にUSB接続で使い始め、後からオーディオインターフェースを導入した際にも同じマイクを活用できます。
経験上、オーディオインターフェースを買おうか迷っている人は、後で購入する可能性が高いので、XLR端子のあるUSBマイクがおすすめ。
マイクは10年以上使えるため、長期的に使えるものを選べば失敗しません。
ダイナミックマイクを選ぶ
USBダイナミックマイクなら、プリアンプなしでも高感度で音を入力できるため、シンプルで高品質な録音が可能です。
ダイナミックマイクは生活音や雑音を効果的にカットするため、自宅録音や配信でもクリアな音質を確保できます。
コンデンサーマイクと比較して、周囲の音に対して強い耐性があるため、騒がしい環境でも安定した録音が期待できます。
最近では、USBダイナミックマイクが手頃な価格で手に入るようになってきました。
以前は、SHUREのMV7しか選択肢が無く高額でしたが、より購入しやすくなり、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーにおすすめできます。
おすすめのUSBダイナミックマイクを3つピックアップしました!
おすすめUSBダイナミックマイクは以下です!
上記製品を選んだ条件は以下の3つです。
- USBとXLR端子両方が搭載
- 信頼できる有名メーカー
- ダイナミックマイク
他にもUSB&XLRダイナミックマイクを見てみたい方はこちらの記事を参考にしてください↓
SHURE MV7+ ポッドキャストマイクロホン
特徴/強み | 詳細説明 |
---|---|
ハイブリッド接続 | USBとXLRの両方に対応 |
音質 | SHUREの伝統を受け継ぐクリアで豊かな音質を実現 |
音声の自動調整機能 | 「Auto Level Mode」機能により、音量を自動調整し、一定の音質を維持 |
タッチコントロールパネル | マイクのゲイン、ヘッドホンボリューム、ミュートなどを簡単に調整できるタッチパネルを搭載 |
SHUREPlus MOTIVアプリ対応 | SHUREPlus MOTIVアプリを使用して、イコライザやコンプレッサーなどが調整可能 |
耐久性 | SHUREの製品らしい頑丈な構造で、長期間の使用にも耐えられる設計 |
リアルタイムモニタリング | ヘッドホンアウトを備え、録音中に自分の声をリアルタイムでモニタリング可能 |
指向性 | 単一指向性(カーディオイド)の設計により、不要な周囲のノイズを減少 |
携帯性 | コンパクトなデザインで、持ち運びが容易 |
注意点 | 旧型のMV7や、USB接続ができないMV7Xと間違えやすいので注意 |
\ SHUREなら後悔しない!/
Audio-Technica AT2005USB
特徴/強み | 詳細説明 |
---|---|
ハイブリッド接続 | USBとXLRの両方に対応 |
音質 | クリアでナチュラルな音質 |
耐久性 | オールメタルボディで、頑丈な構造を持ち、長期間の使用にも耐える設計 |
携帯性 | コンパクトで軽量なデザインで、持ち運びが容易 |
リアルタイムモニタリング | ヘッドホンジャックを搭載し、録音中に自分の音声をリアルタイムでモニタリング可能 |
簡単な操作性 | USB接続で即座に使用可能、ドライバのインストール不要。 |
ノイズを抑える設計 | カーディオイド指向性により、周囲の不要なノイズを抑制 |
幅広い周波数特性 | 50Hz〜15kHzの周波数特性により、低音から高音までバランス良く音声を収音 |
付属アクセサリー | スタンド、クリップ、USBケーブル、XLRケーブルが付属 |
※付属するXLRケーブルは、単体で約3000円するためお得です!
\ なぜか日本で売られていない国産メーカー品/
RODE Microphones ポッドマイクUSB
特徴/強み | 詳細説明 |
---|---|
デュアル接続対応 | USBとXLRの両方に対応 |
音質 | 高性能なダイナミックカプセルを採用し、クリアで温かみのある音質を実現 |
内蔵DSPエフェクト | 内蔵のデジタルシグナルプロセッサー(DSP)により、コンプレッション、ノイズゲート、ハイパスフィルターなどのエフェクトを使用可能 |
優れたノイズリジェクション | 単一指向性のカーディオイドパターンにより、周囲の不要なノイズを効果的に抑制 |
耐久性 | メタルボディで非常に頑丈な構造を持ち、長期間の使用にも耐える設計 |
内部ポップフィルター | ポップノイズを抑えるフィルターが内蔵されており、滑らかでクリアな録音が可能 |
ゼロレイテンシーモニタリング | ヘッドホン出力を備え、録音中に遅延なく自分の声をモニタリング可能 |
シームレスな操作性 | 特別なソフトウェアやドライバが不要、USB接続ですぐに使用可能 |
豊富なアクセサリー互換性 | RODEの製品ラインナップにあるさまざまなアクセサリーと互換性あり |
注意点 | USB表記のあるものを購入してください。XLRのみのタイプもあるのでご注意 |
\RODEならイケボが作れる!/
まとめ
USBマイクは手軽さとコストパフォーマンスに優れ、初心者やシンプルに録音を始めたい人に最適。
一方、オーディオインターフェースはプロフェッショナルな音質と拡張性を求める方に向いています。
用途や将来のニーズに合わせて選ぶことで、長期的に満足できる録音環境が整います。
USBとXLR対応のマイクや、USBダイナミックマイクも選択肢としておすすめです!
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