USBマイクのデメリットを徹底解説!「音質が悪い」は嘘!コスパ、性能、遅延を調査

小とり

USBマイクって楽そうだけど、音質悪いのかな?

大とり

便利だけどデメリットもあるよ!

USBマイクの大きなデメリットは以下の3つです▼

  • マイクを2本以上使うならコスパが悪い
  • “超高品質”と言えるUSBマイクは無い
  • 遅延が発生する

ちなみに、「USBマイクは音質が悪い」というのは大嘘です!

それぞれのデメリットや、USBマイクに関する勘違いを解説していくので、よかったら最後まで読んでいってください!

もくじは右下にもあるよ

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USBマイクの6つのデメリットを解説!

小とり

6つもあるのかよ

大とり

配信やWEB会議で使うなら気にならないものばかりだよ。音楽で使うなら注意!

USBマイクのデメリットは以下の7つです。

  • 2本以上のマイクを使い分ける場合コスパが悪い
  • ハイエンドなUSBマイクはない
  • 遅延を改善できるドライバ(ASIO等)が使えない
  • 拡張性が無い(XLR端子付きは問題なし!)
  • 種類が少ない
  • コードの長さ制限5mまで

それぞれのデメリットを詳しく解説します!

2本以上のマイクを使い分ける場合コスパが悪い

USBマイクにはオーディオインターフェースが内蔵されています。

マイクとオーディオIFを別々に買うよりも安いことが多いです。

でも、2本以上USBマイクを揃えるとオーディオインターフェースを2台購入していることになってしまいます。

こうなると、急にコスパが悪くなります。

トークではダイナミックマイク、歌や弾き語りはコンデンサーマイクと使い分ける場合は、オーディオIFを用意した方が機材のコストを抑えられます。

比較がしやすいのは、Audio-Technicaの製品です。

お暗示型番の製品でアナログマイクとUSBマイクを販売しています。

価格を比較するとUSBマイクは同等のアナログマイクより高いことがわかります▼

代表的なダイナミックマイクAT2040は、

  • XLRタイプ=13,200円
  • USBタイプ=19,300円

両者には6,100円の価格差があります。

こちらも代表的なコンデンサーマイクAT2020は、

  • XLRタイプ=13,000円
  • USBタイプ=17,800円

両者には4,800円の価格差があります。

2本そろえると合計で10,900円の価格差が出ます。

小とり

YAMAHA「AG03」は2万円するんだが?

オーディオIF買うよりUSB2本の方が安くも感じますが、用途によります。

例えば、多くの配信者が使っているAG03は高機能な製品です。

3チャンネルミキサー付き、リバーブやコンプのエフェクト付き。

ですが、マイク端子以外使っていない人が大勢います。

つまり、ゲーム実況をするだけならオーバースペックです。

ゲーム実況や雑談などのトークをするだけなら、1万円未満のオーディオIFで十分です。

配信者向けオーディオIFをまとめたので、こちらも参考にしてください▼

大とり

トークのために1本買うだけなら、機材もケーブルも買わなくて良いUSBマイクがコスパも使いやすさも最強!

ハイエンドなUSBマイクは無い

小とり

一番良いやつ買おうと思ったけど、高いの無くね?

大とり

SHUREの「MV7+」が一番高額かな?高い製品はオーディオIFが必要だね!

多機能なUSBマイクの種類はどんどん増えています。

しかし、マイク自体が高性能なUSB製品はありません。

「さらに良いマイクを!」と思ったら、XLRタイプのマイクを検討するしかない状態です。

USBマイクは配信やWEB会議のトークに使う前提で作られています。

トークならある程度の遅延は許されます。

繊細な音を拾わないと成り立たないこともありません。

だから、声が良く聞こえて、ノイズが無ければOK!となります。

一方、高性能なマイクは音楽や効果音などの繊細な音を拾うために作られています。

録音の際の遅延は制作に少なからず影響が出ます。

また、実音だけでなく倍音を細かく調整する場面が増えます。

マイク自体の性能も必要、遅延を削減するドライバも必要。

拡張性や自由度も求められるためXLRタイプでの需要が多くなります。

小とり

SHURE「SM7B」のUSBタイプ出てくれないか?

多くの配信者が使っているSHURE「SM7B」には、マイクプリアンプが搭載されている「SM7dB」という製品が発売されました。

大とり

音量の単位「デシベル」にかけたおやじギャグだね!

配信で使われることが増えたため、SHURE内でもUSBタイプを発売するかどうかで話し合いをしたと思います。

ただ、そこで生まれたのはMV7+でした。

SHURE
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高額マイクの場合は「安いオーディオIF買えば良くね?」という結論になります。

SM7Bは+60dB稼がないといけないので、オーディオインターフェースに追加してマイクプリアンプは確実に必要だから「SM7dB」で着地したようです。

高性能なUSBマイクはSHURE「MV7+」が限度です。

マイクの性能だけで言えばSM7Bの方が高いです。

5万円以上のUSBマイクは存在しない点は、USBマイクのデメリットです。

遅延を改善できるドライバ(ASIO等)が使えない

USBマイクのほとんどはWindowsなどの標準ドライバを使うため遅延が生じます。

配信やWEB会議なら問題ありませんが、音楽制作の場では使いづらいです。

小とり

USBマイクは生音のループバックだけでいいんじゃね

USBマイクには、入力した声をPCに通さずにそのまま返す「ループバック機能」が搭載されているものが多いです。

ループバックならPC内での遅延を考えなくて良いため、配信やWEB会議、歌を録音するくらいなら十分だ、という理由でドライバの対応を進めることは後回しになっている可能性が高いです。

エフェクトかけ録りなど、本格的な音楽制作をする場合にはUSBマイクの遅延がデメリットになります。

拡張性が無い(XLR端子付きは問題なし!)

小とり

ここからは小さなデメリットだ!

USBマイクは、ケーブル不要、オーディオインターフェース不要、そのままPCに接続するだけで使えるというメリットがありますが、逆に言えばそれしかできません。

USBをXLRに変換するというゴリ押しケーブルもまだ存在しないため、ミキサーに取り込めません。

ただし、XLR端子付きUSBマイクなら問題ありません。

XLR端子付きUSBマイク

MV7+の影響で最近増えてきているXLR端子付きのUSBマイクなら、後からオーディオインターフェースを導入しても、そのまま同じマイクが使えます。

これから配信を始める方や、WEB会議のために最初の1本を買うならどれ?と聞かれたら、私は真っ先に「XLR端子付きのUSBダイナミックマイク」と答えます。

7,000円台で買えるSMASON「Q2U」などを購入しておけば、後悔することはないはずです。

種類が少ない

小とり

種類増えてるじゃん。よくね?

大とり

音響メーカーのマイクに絞るとまだまだ少ないな!

USBマイクは、コロナの影響もあって需要が高まり、どんどん種類が増えています。

しかし、長く運営していて信頼できる音響メーカーの製品は少ないです。

高性能マイクになると皆無で、ほぼ変わらない性能の中から選ぶしかないのは少し残念です。

デザイン重視で音質が悪い製品が多く失敗しやすい

小とり

光るマイクかっこよくね?

大とり

…ゲーミングマイクはちょっと><

デザイン重視の「ゲーミングマイク」が増えていますが、中には音質が悪いものもあります

有名なゲーミングデバイスメーカーが、音質の悪いUSBマイク製造会社とコラボして、製品を発売したこともあるため注意が必要です。

ゲーミングデバイスのメーカーは意外と内部が黒いため、手を広げ過ぎている会社を見かけたら距離を置いた方が良いかもしれません。

良いデバイスを作る会社は、マウスやキーボードにフォーカスしています!

コードの長さ制限5mまで

USBの規定でコードは5mまでと決まっているため、USBマイクも5mまでが限度です。

XLRなどのケーブルは基本基本無限。

遠く離れた状態で使えないのはデメリットです。

USBマイクに関する3つの間違い|嘘情報に騙されないで!

小とり

USBマイクは音質悪いって友達が言ってたぞ

大とり

音質はマイクの部分で決まるよ。USBの部分では変わらないし、ノイズは少なくなりやすい!

ここでは、USBマイクに関する誤情報をまとめてぶった切ります。

  • 音質の差はほぼ無い
  • 安価ではない
  • ノイズは小さい

特に、「USBマイクは音質が悪い」という認識が広まっちゃってるので訂正していきます!

音質の差はほぼ無い

同等のマイクで比べた時、オーディオインターフェース接続とUSBマイク接続では音質の差はありません。

マイク部分が同じである、AT2020のXLRタイプとUSBタイプ、AT2040のXLRタイプとUSBタイプ、それぞれで比較すればわかります。

どちらかと言うと、ケーブルの本数が増え、接続部分が増え、PCまでの距離が伸びやすいことから、オーディオインターフェースを使った場合の方がノイズが乗りやすいと言えます。

大とり

電磁波や振動が干渉するタイミングが少ない方がノイズが乗りにくいよ!

オーディオインターフェースは、アナログ音声をデジタル音声に変換する機材で、音質を良くするものではありません。

素の音質はマイク部分で決まります。

それ以外の機材やケーブルは、マイクから入力された音をどれだけ劣化させずに役割を果たせるかで、最終的な音質が決まります。

例えば、日本が誇る老舗音響メーカーauido-technicaのUSBマイクには、音質劣化を最小限に抑えるオーディオインターフェースが内蔵されています。

最短距離でPCに接続できることから、手軽で劣化が少ないため、音質が良いまま配信やWEB会議ができます。

「USBマイクは音質が悪い」というのは、間違った情報です。

安価ではない

小とり

USBマイクは安いって聞いた!

大とり

ライトユーザー向けだけから、高性能なマイクが無いだけだよ!

USBマイクにはオーディオインターフェースが内蔵されている分、同等のXLRタイプのマイクよりも高額です。

オーディオテクニカの代表的なダイナミックマイクであるAT2040は、通常のXLRタイプが13,200円、USBタイプは19,300円、両者には6,100円の価格差があります。

デジタル変換だけできる6000円未満のオーディオインターフェースはたくさんあります。

USBマイクは、手軽でミスなく接続できる点が魅力ですが、同等のマイクで比較すれば安くはありません。

ノイズは小さい

USBマイクは、PC接続までに電磁波干渉されるタイミングが少ないため、ノイズが比較的小さいです。

正しく設置されていないオーディオインターフェース接続の方がノイズが乗りやすいです。

ただし、ゲーミングデバイスメーカーや中国製など、信頼できる音響メーカーが作ったものでない場合は、オーディオインターフェース自体が電気の影響を受けてノイズを発生させる可能性があります。

大とり

ノイズが乗りやすいと感じたそのマイクのメーカーは、オーディオインターフェースを制作していますか?

問題は、USBマイクの形状や仕組みではなく、ノイズ対策がきちんと設計されているかです。

ほんの数年前まで、据え置きのオーディオインターフェースでも電磁波ノイズが頻繁に起こっていました。家庭用デバイスはそれくらいの扱いで、粗雑な製品が多かったです。

コロナ以降、テレワークや配信でUSBマイクの需要が増えて、それに乗じて製品を急ぎで発売したメーカーのUSBマイクを使っていませんか?

ぜひ、老舗メーカーのデバイスを使ってみてください、ノイズ小さいですよ!

USBマイクを買うべき人・おすすめできる人

ここまでのデメリットから、USBマイクが適していておすすめできる人は以下です。

配信やWEB会議でマイクを使い、音楽や体を動かすような動画撮影をしない人

この使い道なら、USBダイナミックマイクを購入すれば、用途を満たし、無駄なコストも削減できます。

コンデンサーマイクに切り替える可能性が高いなら、初めからオーディオインターフェースでの構成を作った方がコスパが良いです。

どちらになるかわからない人は、XLR端子付きのUSBダイナミックマイクを購入すれば、後悔や失敗をすることはないです。

おすすめのUSBマイクはこちらの記事を参考にしてください↓

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よくある質問:USBマイクをXLRから出力できるように変換できる?

「デジタル音声をアナログ音声に変換したい!」という需要が増えてきたため、もしかしたら近々発売されるかもしれません。中国あたりから出てきそうです。

USBマイクをミキサーやオーディオインターフェースに接続したい、などですね。

今までは「アナログのマイク音声をどうやってデジタルに変換しようか?」ということを考えて、オーディオインターフェースが開発されて、近年やっとUSBマイクが普及してきました。

USBマイクの音をXLRで出力するというのは、音質を劣化させますから、音響メーカーはあまり作りたくないし、需要が少ないため利益にもなりません。

オーディオインターフェースで音質が良くなることはありませんし、エフェクトをかけたいならPC内のアプリでも代用可能なので、他の方法を探る方が早いです!

まとめ

便利さと機能性が特徴のUSBマイクもいくつかのデメリットがありますが、それらを理解し使い方に応じて選べば大きなメリットを得られます。

配信やWEB会議での使用を考えている方には、その手軽さが大きなメリットです。

音楽制作や高品質な録音が目的の場合は、XLRタイプやオーディオインターフェースとの組み合わせを検討してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも、マイク選びに役立つ情報を提供していきますので、ぜひチェックしてくださいね!

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もくじは右下にもあるよ