配信向けマイクプリアンプが必要な場面と選び方

配信向けマイクプリアンプおすすめ6選!本当に必要?選び方も徹底解説
小とり

マイクプリアンプを買おうか迷ってるんだけど必要かな?

大とり

ダイナミックマイクの音量が小さくて困ってるならおすすめ!配信で使うなら安くても大丈夫だよ!

この記事では、おすすめのマイクプリアンプを紹介しつつ、マイクプリアンプの必要性やどんな時に使うべきかを説明します。

結論としては、配信でダイナミックマイクを使うなら、安くてもいいので1台持っておくと便利です!

高額なマイクプリアンプは、音量を増幅したときのクリアさに加えて、機種それぞれが持つ特徴が出てくるため、本格的な音楽制作に使う場合に効果を実感できます。

配信やオンライン会議などに使う場合は、音質よりも機能や音量の増幅率にフォーカスして選ぶと、安くて使いやすいものを見つけられます。

後半では、マイクプリアンプの機能や、よくある疑問と答えについて解説しているので、ぜひ最後まで読んでください!

もくじは右下にもあるよ

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マイクプリアンプを使う理由と必要性

小とり

なんかマイクプリアンプかっけぇ。音良くなるんじゃね?配信も人増えるんじゃね?

大とり

そんなに大きく音質変わらないし、コンデンサーマイクには要らないよ!

マイクプリアンプの基本的な役割は、マイクレベルの音量をラインレベルに引き上げることです。具体的に言うと、ダイナミックマイクの音が小さいから大きくするために使います。

これが基本です!

マイクプリアンプを使っても音質は変わらない

耳の良い人たちはマイクプリアンプごとの音の違いを聞き分け、制作する音楽に合うものを選びますが、劇的に音質が良くなって「誰でもイケボになれる!」なんてことは絶対にありません

「マイクプリアンプを使ったら音質が良くなった」と感じるのは、低音と高音が聞こえるレベルまで音量が大きくなったからです。小さすぎる音は中音域が強調されて聞こえます。

マイクプリアンプの個性で音色は変わりますが、配信や会議で使う場合は重要なポイントではありません。素直な音量増幅をするだけで十分です。

ちなみに、音色の違いを感じたいならこちらの記事が最高です↓

https://bigakko.jp/sp/zine/report/008.html

ノイズが小さくなる仕組み

ほとんどのマイクプリアンプにノイズ抑制はついていません。

しかし、音量を上げることでオーディオインターフェースやPCに入力する際に発生する電磁波的なノイズとの音量に差をつけられるため、相対的にノイズが小さくなります。

マイクの音が大きいければ、OBSフィルタなどのプラグインでノイズ抑制を小さくかけるだけでノイズが目立たなくなります。小さくかけるだけなら声の音質劣化も防げます。

マイク自体にノイズが乗る場合は、どこで調整をしてもノイズを小さくできません。

その場合は、ダイナミックマイクにファンタム電源の電力が供給されていないか確認して切ってください。ダイナミックマイクは電力のいらないマイクなので、そのまま使い続けると壊れてしまいます!

マイクプリアンプとオーディオインターフェースの違い

どちらにもゲインを上げる機能があるため、マイクプリアンプとして機能します。

オーディオインターフェースは、アナログの音声をデジタルの音声へ変換する機材ですが、プリアンプやミキサーが搭載された複合機型が一般的です。

オーディオIFのゲインでは音量が足りない場合だけ、マイクプリアンプを使います。足りている場合は、マイクプリアンプは不要です!

ダイナミックマイクをオーディオインターフェースで使うならマイクプリアンプは必要になることがほとんど

マイクプリアンプが必要な悩んでいる場合は、以下の条件に当てはまるかを確認してください。

  • オーディオインターフェースを使っている
  • ダイナミックマイクを使っている
  • ゲインを上げても音量が小さい
  • OBSなどで無理やり音量を上げるとノイズが酷い

この場合は、オーディオインターフェースのゲインでは音量の増幅が足りていない可能性が高いです。マイクプリアンプを導入しましょう。

もし配信やWEB会議をするだけなら、マイクプリアンプや追加のケーブルを購入して設置するよりも、USBダイナミックマイク1発で解決した方が楽でコストもかからない場合があります。

強いこだわりが無いなら、USBマイクも検討しましょう。

用途ごとのマイクの最適な接続方法はこちらも参考にしてください▼

おすすめのUSBダイナミックマイクはこちらの記事で紹介しています▼


マイクプリアンプが要らない場合の例

  • コンデンサーマイクを使っている
  • USBマイクを使っている
  • 音量が足りている
  • ノイズが小さい
  • 音質を大きく変えたい

上記の場合、マイクプリアンプは不要です。


マイクプリアンプの選び方

①細かいゲイン調整は不要

宅録の場合、オーディオインターフェースがあるため細かいゲイン調整ができる高性能なマイクプリアンプは不要です。

②格安小型プリアンプで良い

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ゲーム実況で使う分には、音質の個性を気にする必要がないため、素直に音量増幅できる小型のプリアンプで十分です。ケーブルに直接接続するタイプを使いましょう。

このタイプはファンタム電源が必要です。オーディオIFを確認してください。

③マルチエフェクタープリアンプもおすすめ

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マイクプリアンプというよりゲイン付きのマルチエフェクターです。コンプレッサー、歯擦れ音を軽減するディエッサー、エンハンサーなど、ボーカル録音に効果的な機能を詰め込んでいます。

OBSフィルタに足りない要素が入っていて便利です。


こだわりたい人のためのおすすめマイクプリアンプ3選

配信やWEB会議が目的なら、上記2つのマイクプリアンプで十分ですが、さらにこだわりたい人にはここから紹介するものもおすすめです。

ちなみに、私はPRESONUS 「TUBEPre V2 真空管プリアンプ」を使っています!

マイクプリアンプは、デザインも色々あってデスク周りが華やかになるので楽しいです。

音の違いや、機能の違いなんてあんまりわからないけど、好きなやつが欲しい!というのも、ひとつの選び方なので、ぜひ参考にしてください!

Triton Audio FetHeadはお手軽で高品質なゲイン特化のマイクプリアンプ

Triton Audio FetHead
モデル名Triton Audio FetHead
周波数特性10Hz – 100kHz
ゲイン最大+27dB
インピーダンス入力: 22kΩ、出力: 1kΩ
接続方法XLR
電源ファンタム電源(24V – 48V)
本体サイズ71 x 22mm
重量約50g

Triton Audioは、オランダに拠点を置く2007年創業の音響機器メーカーです。高品質なマイクプリアンプやアクセサリーで知られています。

FetHeadは、Triton Audioが開発した小型のインラインマイクブースターで、低感度なダイナミックマイクやリボンマイクの出力を強化するために使用されます。

最大+27dBのクリーンなゲインを提供し、ファンタム電源(24V〜48V)で動作。ノイズの少ない信号増幅と、軽量でコンパクトなデザインで、持ち運びにも便利です。

・実際にTriton Audio FetHeadを使った人のレビュー

Triton Audioの製品は「メンテナンス少なく、一生使えるように設計」というコンセプトだから耐久性が高いよ!

PRESONUS TUBEPre V2 真空管マイクプリアンプは温かみのあるサウンドが作れる

モデル名PRESONUS TUBEPre V2
周波数特性20Hz – 20kHz
ゲイン最大+65dB
真空管タイプ12AX7 真空管
インピーダンスマイク入力: 1.3kΩ、楽器入力: 1MΩ
接続方法XLRマイク入力、1/4インチ楽器入力、1/4インチTRSバランス出力
電源外部ACアダプター
本体サイズ139 x 162 x 45mm
重量約2.27kg

PreSonusは、1995年にアメリカ・ルイジアナ州で設立された音響機器メーカーです。オーディオインターフェース、デジタルミキサー、プリアンプなど、音楽制作やライブサウンドで使用される幅広い製品を製造しています。

TUBEPre V2は、真空管とソリッドステート回路を組み合わせたハイブリッドプリアンプで、ウォームでリッチなサウンドを提供するのが特徴です。12AX7真空管を搭載し、最大+65dBのゲインが得られるため、マイクや楽器の音をしっかりと増幅します。

・実際にPRESONUS TUBEPre V2を使った人のレビュー

私は普段使いはこれがメイン!歪ませないで、シンプルに使っても素直で温かい音なので良い感じ!

PreSonus
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FOCUSRITE D.I ISA Oneはデザインも音質もプロクオリティの最初の1台

モデル名FOCUSRITE D.I ISA One
周波数特性10Hz – 140kHz ±3dB
ゲインマイク入力: 最大+80dB
インピーダンスマイク入力: 600Ω、DI入力: 2.4MΩ
接続方法XLRマイク入力、1/4インチTRS楽器入力、ライン出力
電源外部AC電源
本体サイズ220 x 104 x 214mm
重量約3.9kg

Focusriteは、1985年にイギリスで設立されたオーディオ機器メーカーで、特に高品質なオーディオインターフェースやマイクプリアンプで知られています。

D.I ISA Oneは、同社のISAシリーズに基づくクラシックなマイクプリアンプとDI(ダイレクトインジェクション)入力を搭載した製品です。最大+80dBの高ゲインを提供しつつ、低ノイズでクリアな音質を実現しています。

マイク入力だけでなく、ギターやベースなどの楽器用にDI入力も備えており、楽器録音にも最適です。ISAシリーズの特徴的なトランスベースのプリアンプ回路により、温かみのある豊かなアナログサウンドが得られます。

・実際にFOCUSRITE D.I ISA Oneを使った人のレビュー

音楽制作をしている人なら、誰もが1回は触ってみたいと思ったことがあるインパクトのある見た目!めちゃくちゃ使いやすい!

プリアンプを購入する前に知っておきたい7つの注意点

プリアンプを購入する前に、必ず確認しておきたいことをまとめました。

安い買い物ではないので、後悔しないように読んでみてください!

オーディオインターフェースにもマイクプリアンプはついている

オーディオインターフェースのゲインはマイクプリアンプそのものです。音量が十分に稼げているのであれば、マイクプリアンプは必要ありません。

劇的に音質が変わることも無いので、無理に導入せず、音質に不満がある場合はマイク自体のアップグレードを検討するほうが効果が高いです。

コンデンサーマイクには不要なことがほとんど

コンデンサーマイクには使えないマイクプリアンプは多く、そもそもゲインを稼ぐ必要が無い場合がほとんどです。

Amazonレビューにこんな書き込みがありました↓

「AT2050でマイクプリアンプを使ったら音がPCに入力されなくなった」

AT2050はコンデンサーマイクで、ファンタム電源で電力供給して音を拾うタイプのマイクです。

先にで紹介した格安小型マイクプリアンプのように、ファンタム電源で駆動するマイクプリアンプを使うと、オーディオインターフェースからの電力がマイクにまで到達しなくなるため、音が入らなくなっています。

そもそもAT2050は感度が良いマイクなので、マイクプリアンプは不要です。音質も良く、ノイズもほぼ無いため、間に色々挟むと逆にクオリティが下がる可能性もあります。

無理にマイクプリアンプを使う必要が無い場合も多いので検討してください。

「安いマイクプリアンプは買う意味が無い」って本当?|嘘ですよ!

真っ赤な嘘です(笑)

マイクプリアンプの本来の用途は、ダイナミックマイクのようなマイクレベルの入力をラインレベルの音量に増幅することです。

つまり、音量をノイズレスで上げてくれれば目的達成。安いも高いも関係ありません。

最近は安くてもクオリティの高い製品が増えているため、おすすめで紹介した5000円程度のプリアンプでもノイズなしで音量増幅してくれます。

オーディオインターフェースのゲインではダメ?|全然OKだけどノイズも増幅する場合がある

オーディオインターフェースのゲインで十分に音量が稼げている場合は、マイクプリアンプは必要ありません。

しかし、オーディオインターフェースの仕様やクオリティによっては、一定以上にゲインを上げると急にノイズが大きくなる機材も存在します。

声とノイズの音量の比率が大きく変わって、ノイズが大きくなってしまう場合は、マイクプリアンプを導入して、オーディオインターフェースへの負荷を下げてあげると上手く調整できることがあります。

プラグインやOBSフィルタのゲインではダメなの?|ノイズが大きくなる可能性がある

PC内のプラグインでゲインを上げてもノイズが発生しない場合は、マイクプリアンプは必要ありません。

しかし、プラグイン等のゲインはすでにPCまで入力されている音の音量を上げているため、それまでに発生しているノイズがあればノイズごと大きくなります

ノイズが発生しやすいタイミングは、オーディオインターフェースでアナログからデジタルに変換する時や、オーディオインターフェースからPCにUSBで音を入力する時の電磁波ノイズです。

つまり、ノイズが発生するよりも前の段階にあたる、マイクプリアンプでゲインを上げれば、ノイズと声の音量差を作れて、相対的にノイズを小さくできます。

劇的な音質の変化は無い|キャラクターがちょっと変わる感じ

「マイクプリアンプでイケボになって視聴者を増やすぞ!」という夢は、残念ながら実現できないことがほとんどです。

マイクプリアンプそれぞれに個性があり、音色が変わると言っても、マイクの特性とあなた自身の声質の方が重要です。

入力レベルが小さすぎて、魅力的な低音や高音が表現できていない場合は、マイクプリアンプで改善されるケースもありますが、すでに正しく調整できている環境では、マイクプリアンプ1つで劇的な音質の変化を起こすのは難しいです。

SM7Bは+60dBのマイクプリアンプが必要?|オーディオインターフェースと合計でOK

超人気マイクSHUREのSM7Bは、公式が「60dB以上ゲイン上げられる環境で使ってね」と言っています。この情報を見ると「60dB以上のマイクプリアンプじゃないとダメ」なようにも見えますが、これは間違いです。

オーディオインターフェースにもマイクプリアンプが搭載されているため、マイクプリアンプと合わせて60dB稼げれば問題ありません。

「音量1000倍」って書いてあるマイクプリアンプがあったんだけど|電圧が1000倍の間違いです

Amazonの中国製プリアンプの宣伝文に「1000倍」という表記を見つけたので、補足しておくと、「1000倍」と記載されているのは電圧比で、音量で表現すると+60dBです。

音量がでかすぎてぶっ壊れる!という事態にはならないため、安心してください。※ちょっと高くても中国製より日本製をおすすめします。安定感が違います。

まとめ

マイクプリアンプは、特にダイナミックマイクを使う際に音量を稼ぐために必要な機材です。

ゲーム実況や配信・WEB会議で音量不足を感じている場合、手軽に導入できる安価なモデルから導入してみてください。

ただし、すでにオーディオインターフェースで十分なゲインを確保できている場合は、追加でプリアンプを購入する必要はありません。

また、コンデンサーマイクを使用している場合や、USBマイクを検討する場合、マイクプリアンプが不要なケースもあります。

配信環境や用途に応じて、どの機材が最適かを見極めることが重要です。

\ゲーム実況のやり方徹底解説!/

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